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初めての方へ🦉専門家の選び方完全ガイド~相続(登記)・家族信託おすすめ情報~

  • 法務テーラー
  • 2024年2月11日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年2月20日


相続 悩み 家族信託


相続・家族信託を検討されている道民の皆様、このような不安はありませんか?


よくあるお悩み5選

① 相続手続きについてどこに相談すればいいかわからない

② 弁護士・司法書士・税理士や民間企業など家族信託をどこに依頼すればいいの?

③ 士業事務所は、2週間以上時間がかかったり連絡が遅い。いろんな意味でコミュニケーションがとれなくて不安

④ 無料相談のあとにしつこい営業電話が来そう

⑤ 士業の人は何やってるかわからなくて怖そう、話を聞いてくれなさそう





重要 相続(登記)家族信託 札幌 琴似

申し訳ありません。


弁護士・司法書士・税理士などの士業は、何でもできるすごい人ではありません、普通の人間です。


士業には得意分野があり、普段から取り組んでいる業務や過去にたくさんこなしてきた業務を除き、専門分野以外の情報量は、インターネットで調べた皆様と変わらないと思っていいでしょう。


ただ、国家資格に合格する能力がある人であれば、今までの経験値から働く勘と、条文を調べあげたうえである程度の結論を導き出すことはできます。


辿りつく結果が明確で、普遍的な答えがある手続であれば、その結果に辿り着くまでの時間、相談者の労力などの経緯は別にしてどこの事務所に依頼しても、満足度を除き依頼内容をこなしてくれるはずです。


ご存知ですか?


専門家によって、家族信託契約の内容が大きく変わることを。

家族信託は、こうやらなければいけないという答えがありません。


家族信託は学ばなければいけないことが多く、また、比較新しい制度なので、新しい運用、判例や情報が頻繁に更新されます。


家族信託に対応するための基礎的な能力の習得とは別に、継続的に勉強していく必要があります。


弁護士、司法書士、税理士などの士業は、忙しい先生が多く、既存の業務をこなしながら、片手間で相続・家族信託を行うということは難しいといわれています。


専門家の選び方について、相続・家族信託を初めて検討している方はどうぞご覧ください。


①~⑤のとき、どこにいきますか?


①~⑤のとき、どこにいきますか?


①外でジンギスカン!


ジンギスカン

ジンギスカン専門店ですよね。

自宅ではなくあえて外食をする場合、肉・たれ・米・野菜・鍋、その雰囲気やロケーションなど、皆様が想うジンギスカンを求めて「専門」店に行くんです。

それなりのジンギスカンは求めてません。



②奥歯が痛い!親知らず抜く?


歯が痛い 専門 歯医者

歯医者さん一択ですね

歯が痛いのに、眼科に行く人はいないでしょう。


子供の虫歯、整形外科に連れていきますか?


歯と歯ぐきのトラブル、その予防は、「専門」の歯医者なんです。わかりやすいですね。


③今日は手軽に気軽にハンバーグランチ!


ハンバーグランチ 札幌 北海道

ひっくりド〇キーです。

毎回、いいお値段のするお店に通っていたら家計は破綻します。







④今日は特別な日。特別な食事の時間を過ごしたい!

札幌 夜景 

多少値段は高くなっても、特別な日には特別なお店にいきたいですね!

ふ〇みのハンバーグレストランは夜景が素敵ですよね。

早い!うまい!安い!は求めてません。







⑤相続・家族信託の場合!


専門」に取り扱っている士業、相続・家族信託の専門家に相談すべきです。


ですが、士業はお医者さんのように何を専門にしているのかわかりにくい問題があります。



相続・家族信託、専門家の選び方


各士業の相続分野まとめ

相続発生前

弁護士

司法書士

税理士

行政書士

遺言

〇※1

自筆証書遺言保管制度



家族信託

〇※2

〇※1

家族信託の登記

〇※3



後見申立



任意後見契約


生前贈与契約

〇※1

生前贈与登記

〇※3



※1 税理士は行政書士の登録もできるので、行政書士として対応することが多い

※2 弁護士は、職責上、依頼者個人の利益のために業務を行う義務有。つまり、誰か一人にとっては最強の味方なので、複数の依頼者の利益が相反することはできず、家族信託のような家族全員の意見利害を調整して合意形成をするような信託契約書の作成はやりにくい立場にある

※3 登記は、司法書士が行うことがほとんど


相続発生後

弁護士

司法書士

税理士

行政書士

法定相続情報証明制度

遺産分割協議書

〇※1

遺産分割調停



相続放棄



預金解約等


※2

相続登記

〇※3



相続土地国庫帰属制度


相続税

〇※4



相続の争い





※1 税理士は行政書士の登録もできるので、行政書士として対応することが多い

※2 行政書士が専門家として預金口座解約を行う根拠規定は、本記事執筆時点で不明。専門家として、他人の財産を管理する立場になれると法律で定められているのは、弁護士と司法書士のみ

※3 相続登記は、司法書士が行うことがほとんど

※4 相続税申告は、税理士が行うことがほとんど


それぞれの士業の特徴

・弁護士:争っている事件をメインとする法律のエキスパート(戦争産業)

・司法書士:登記、成年後見、民事事件の街の法律屋さん(平和産業)

・税理士:税務のエキスパート

・行政書士:行政手続(建設業許可、ビザ申請など)のエキスパート



相続・家族信託なら司法書士できまり?


不動産を信託するなら、最初から最後まで窓口が一つで完結する司法書士が適任でしょうが、正しくは「専門」にやっている士業が正解です。


確かに、司法書士は相続、家族信託業務との親和性が高いことは間違いありません。しかし、司法書士の場合、相続手続以外にも取扱業務がとても幅広いのです。


1 不動産登記・・・所有権移転、住宅ローンの担保設定等


2 商業登記・・・会社設立、役員変更、組織再編等


3 民事事件の裁判関係・・・地方裁判所の本人訴訟支援、相続放棄、遺言検認等


4 債務整理等・・・任意整理、自己破産、個人再生、闇金、消費者問題等


5 後見業務・・・後見申立、専門職後見人就任


6 相続、家族信託、事業承継


これら全ての業務を行いながら、より専門性が求められる包括的な相続のコンサルティング、家族信託、法人の相続である事業承継の業務を行うことは現実的ではありません。


なぜなら、中途半端な対応では相談者の方に迷惑をかけてしまう可能性があるからです。


比較的新しい制度である家族信託を医療で例えるなら最新医療や心臓手術です。


実務の運用など最新情報を日々アップデートする必要があり、他の業務の片手間で対応した結果、将来何気なく踏んづけて爆発してしまう地雷が盛りだくさんなのです。


相続・家族信託・事業承継では、専門家選びで家族の今後について良し悪しが決まります。


餅は餅屋ということです。



間違いない事務所の選び方

重要ポイントです

士業は、お医者さんのように何が得意なのか明確にわかりませんので、自分で調べる必要があります。

ステップ1 信頼できる友人知人に紹介を受けましょう

リアルな紹介が間違いありません。


なお、家族信託において、金融機関などが士業を紹介する「窓口役」をすることもありますが、ちょっと注意してください。


金融機関などから紹介される士業は、金融機関などに何かメリットのある提案をすることはあってもデメリットになる提案はしにくいと言えます。


どうしても紹介元のメリットありきでの対策を提案される可能性があるので、信頼できる友人知人から紹介を受けるか、自身でお探しください。そのほうが何の縛りもないフラットな提案を受けられます。


なお、法律上、その公共性や社会性の大きい職務ということを理由に、お仕事の紹介元への紹介料の支払いが禁止されているのは、弁護士と司法書士だけです。税理士や行政書士などの士業の業界では、紹介料としてお金のやりとりが行われる文化もあったりします。


その紹介料は、誰のお金から支払われるのか、ということを考えてみてください。


大事な家族の決め事ですから、何のお金の癒着もない、フラットで、それぞれの状況に応じた提案を示してくれる専門家を紹介してもらってください。

ステップ1 インターネットで探しましょう

紹介が受けれない場合など、自分で探す必要があります。


お住まいの地域と依頼したい内容で検索してみてください。

 例:札幌 家族信託専門士、琴似 家族信託、札幌 税理士 相続税、札幌 弁護士 最強 など

ステップ2 インターネットでその「取扱業務」をご覧ください

①相続手続以外たくさんの取扱業務の記載がある場合は、相続・家族信託専門ではないでしょう。


②相続・家族信託は、遺言、後見、生前贈与などの周辺業務の理解が不可欠です。家族信託だけでなく、相続、遺言、後見に関する記載があればなお良いです。


③複数の事務所ページを使い分け、一方では家族信託専門、もう一方では〇〇専門と何が専門分野なのかわからない事務所があります。


専門のページとは別に、「その事務所の正式名称」で再度インターネットで検索してみてください。

本当にその業務を専門としているかどうかわかるはずです。

ステップ3 年齢(年代)を確認しましょう

相談者様より同年代以下、理想は一回り以上下の年代に依頼すべし

同年代又は年配の場合、自分より先に引退するか急逝される可能性が高くなります。


相続・家族信託は、契約したら終わりではなく、契約してからがスタートです。


相談した専門家とは長いお付き合いになるので、年齢が若いと長期間のフォローが受けれます。


なお、執筆時点で各士業の平均年齢は次のとおりで高齢化が激しいです。

・弁護士 50代?

・司法書士 53歳!

・税理士 60歳以上!

・行政書士 55歳!


※法務テーラー司法書士事務所では30代の司法書士が対応します。

ステップ4 グーグルマップの評価を確認する

飲食店を開拓するときなど、口コミの数や評価をみますよね、士業も同じです。

ホームページなどで掲載される実績〇件!はあてになりません。

自社でアピールする内容よりも、外からどう評価されているかを確認してください。

ステップ5 人柄と相性

人として話がしやすい、相談しやすいだけでなく、物理的にも相談しやすい(近い、ラインなどで連絡がとれる等)など、長いお付き合いになる前提で、お好みでお選びください。


残念ながら、メール送信をしても2週間以上返信が来ない、電話をしても資格者に伝えておきますと言われて長期間放置されるという先生が普通にいます、30代の先生でも、います。割とたくさんいます。


皆様が普段使う連絡手段はなんでしょうか?ラインか電話ですよね。

ラインはおろかメールも非対応、電話のみの事務所もあります。


長いお付き合いになりますから、忙しいなら忙しいなりにコミュニケーションが取れる、普通のビジネス感覚をもった専門家を選ばれることを強くおすすめします。

ステップ6 アフターフォロー

アフターフォローは無料なのか、別途費用が発生するのか確認しましょう。

対応していません、というところもあります。

ステップ7 他の専門家との連携

士業間の各専門分野に精通した専門家ネットワークがあるはずなのでさほど気にしなくていいです。

いないならいないなりに一緒に探してくれるような姿勢の専門家は好感が持てます。

仮にネットワークがなかったとしても、インターネットが発達している時代、自分の専門外のことは他を探してくれと言われるような事務所のサービス内容は想像通りだと思います。

ステップ8 地域密着の小規模事務所or大規模事務所

①相続・家族信託は、大きい小さいより「専門」かどうかでお選びください。


小規模事務所と大規模事務所と両方合わせて10年以上業界を見てきましたが、事務所の大きさと専門家の実力は比例しません。むしろ、反比例する傾向にあります。


大きい事務所の求人は、資格があるだけで採用される傾向にあります。専門家としての実力や人間力ではなく、「資格をもっている人」の頭数を揃えてうまく回しているわけです(あくまでそういう傾向です)。


地域密着型の小規模事務所は、厳選された少数精鋭の専門家集団が多いです(あくまでそういう傾向です)。


②相続登記など単純な手続代行の要素が強い業務の場合、はっきり言うとどこでもいいです。


ご近所でグーグル口コミ高評価のところか、若手新人士業にお願いしたら気持ちいいぐらい一生懸命やってくれるはずなので、おすすめです。


手続代行要素が強いものは、皆さまの時間が許せばご自身で対応される方もいらっしゃいます。

(簡単にできるとの誤解は禁物で、それなりに苦労と時間を要します!)

ステップ10 報酬

費用総額をしっかり確認してください。


費用は安いに越したことはないでしょうが、相続・家族信託では、安かろう悪かろうにあたってしまうと本当に危険です。


理由は、廉価な費用で請け負う場合、ご依頼される数をたくさんこなさないと事務所の運営がなりたたなくなります。


本来、じっくり話を聞いて、打合せをして、家族の行動指針を決めていくという複数の工程が必要なところ、たくさん数をこなすということは、お一人お一人に向き合える時間が少なくなるということです。


士業も人間ですから、急いで対応するほど、地雷のような検討ポイントを見逃してしまう可能性が高まります。


安物買いの銭失い、経験ありませんか?


家族にとって大事なお手続きですから、卵は安い方がいいよね!とは違います。

安い報酬には安い理由が必ずあります、安さで選ぶことはお勧めしません。


特別な日に、特別な場所で、大事な人と食事をする飲食店探しと同じ心持ちで専門家を探されてください。

番外編 無料相談をした事務所からしつこい連絡がくる場合

連絡は必要ないことを伝えてください。また、依頼する気持ちがなければ、その旨も伝えてください。

あいまいな回答や、無視し続けると大きい事務所ほど延々と連絡がきます。

番外編 希望連絡方法を無視してくる場合

相談者様より事務所のルールを優先するということです。

長いお付き合いができるかどうかよくご検討ください。

札幌の相続(登記)・家族信託専門家の選び方まとめ


北海道、札幌での専門家選びは、親族が心臓病の手術をするときの医師選びと同じような心持ちが重要です。


道民の皆様が、本記事を参考に良い専門家と巡り合えたら幸いです。




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